2008年シーズンを終えて

まず最初に白状しちゃっていい?京都にVゴールで負けようが、長居でボコボコにされて昇格逃そうが、優作が昇格決めるゴール決めようが、J1昇格しようが、ロスタイムに2点決めて勝とうが、反町が泣こうが、ファビが最後の試合でゴール決めようが(あ、これはちょっとやばかったけど)、もう何しようが絶対に泣かなかったんだよな、俺。
なのにうっちーのゴールとゴール裏にダッシュする姿を見た瞬間、爆泣きwwwwwwびっくりするくらい涙どわーって出てきたわwww携帯で他会場の速報見てたので、後半の最後は残留は確定だなヽ(・∀・)ノ とは思ってたから、この後勝ち越しても泣いたりはしねーだろうなあ、と思ってたんだけど、あれはダメだわ。
いやーやっぱさ、サッカーの神様ってとんでもないツンデレなんだよね。俺はプレビューで「苦しいシーズンを戦い抜いてきた選手たちやスタッフの努力に対しての対価は、笑顔のフィナーレであるべき」って書いたけどさ、ホントそうなったもんなあ。
それに千葉ちゃんが最終節に出場停止になった事、千代が途中で負傷退場した事、そしてそこを今年でチームを去る二人が埋めた事。そしてホントきつくて色んな不満も周囲から噴出しまくってた今シーズンにあって、ずっとスポークスマンみたいな形でマスコミ・サポーターに向けて気丈なコメントを出し続けるという、物凄い気苦労があったであろううっちーに最後の一番美味しい所を持っていかせるって事。
これも全部、意地悪すぎるサッカーの神様の、本当に努力したヤツだけにしか与えない粋な計らいだと思うんだよね。サッカーは残酷なものだって事をこれでもかってくらい教えられたシーズンであると同時に、サッカーはそんな10の苦しみがあったとしても、それを遥かに上回る1のどでかい喜びがあるんだって事も教えられたシーズンだったよね。




そしてここからは、俺がシーズンに入ってからは絶対に言わないようにしておこうと思ってたこと。今日だけ、このエントリーだけ、言わせてもらっちゃいます。


全ての試合でベンチに必ず高卒ルーキーが入る事になった事、そして残留に向けた浦和戦で勝ち点をもぎ取らなくちゃいけない状況で17人しか選手を揃えられない事。これは少数精鋭でも、育成型クラブへの移行でも何でもなく、ただ単にフロントの怠慢で戦力を揃えられなかっただけのこと。極めて異常な状態なまま、何とかシーズンを戦いきったんだって事を、フロントは本当に真摯に考えなくてはならないと思う。


で、俺が何でこれをシーズン中に禁忌にしてきたかって言うと、誰よりもこの異常な状況に対して不満と憤怒を感じるであろう淳さん自身が、不満を漏らす事無く、必死にマネージメントしてくれてたからなんだよね。だって、これで失敗したら、チームをJ2に落としたら、淳さんの責任になるわけだし、こうやってキャリアに傷が付く事は監督業を生業にしてる人にとっては致命傷になりかねない事だよね。それって本当に恐怖だと思うし、物凄くストレスが溜まる事だったと思うんだよ。そんな淳さんを見たら、何の責任も負ってない楽な立場から、シーズン戦ってる最中にフロント批判云々を言うなんてお門違いじゃん。だから出来るのはただチームを応戦する事と、試合の記録を残しておく事だと思ったんだ。
で、淳さんの何が凄いって去年からマイナスしかなかった戦力でありながら、これまでのサッカーのベースをぶれずに、崩す事無く、最後まで戦いきってしっかりと成果を残したって事だよね。特に失点数。あれだけの戦力があった去年が47(完封8試合)で、今年が46(完封10試合)。守備に関しては成長曲線を描いてるんだよね。
シーズン開始前のこのエントリーでも書いたけど、守備組織ってのは数年で始めて完成するものだし今年は去年と同じ4バックで戦えたってのもあって、今年こそ守備の成長が期待できるシーズンだったんだけど、それをあれだけ戦力が足りなくて苦しく喘いできたシーズンの中でも、見事達成したんだよね。素晴らしいよ。
だからフロントは今年の守備組織の根幹を担ってきた選手たちをしっかりと引き止める事に注力しなくてはならないし、それに満足する事無く更なる上積みを現場に与えなくちゃならないよ。
だってさ、淳さんはしっかりした戦力を与えれば、史上最高得失点差、史上最高勝ち点、史上最高順位を獲れる監督であると言う事も証明したし、同時にそこからがっちょり戦力を削がれてもしっかり残留を達成してかつチームの成長も促してくれる監督だって事も証明したじゃん。だったらもう一度しっかりした戦力を与えてもっと上目指さなくちゃいけないんだって。
手前味噌な表現になるかもしれないけどさ、このチームは凡庸なチームになっちゃダメなんだって。せっかく全く何もない更地からここまで積み上げてきたんだし、それをスポイルするようなことがあってはならないと思うんだよ。「地方クラブの成功例」とか言われるけどさ、この程度で満足しちゃいけないんだって。
そして今年で良く分かったと思う。サッカーチームは歩みを止めたら、更なる上積みを重ねる努力を怠ったら、すぐに腐ってしまうもの。それを淳さんやスタッフ陣、そして何より選手たちが必死で食い止めてくれたシーズンだったんだ。フロントの怠慢の影響で、腐敗侵食されそうになるのを、必死で食い止めたシーズンだったんだよ。
だいたい、計算できるファーストップがアレッサンドロと矢野貴章の二人だけって何だよそれ。後ろ盾がない状態で戦わなくちゃいけないってのがどれだけしんどかったことかって事だよね。しかもウチのトップは走る事を何よりも求められるチームなのに、オールアウトになっても自分と交代で入る選手がいないってのは想像を絶するキツさだったはず。結局、今年は残留の分岐点から勝ち点5差で逃げ切れたシーズンだったけど、もしアレと貴章のどちらかが長期離脱してたら、その勝ち点5の分なんてあっけなく落としてた可能性が高いよ。そしたら降格だよ、降格。J2暮らしだよ。ありえねーでしょ?恐ろしいでしょ!!!!!



恐らく色々と伝え聞くクラブの財政状況や、それと他チームの状況からもはっきりと伺える経済不安がサッカー界に与えてる影響を鑑みると、今年は貴章や千代や永田さんあたりを引っ張ってきたような補強は難しいと思う。ただ、今年は無理でも来年以降にそういう補強が出来るように今から尽力しなくちゃならない。金がないをエクスキューズにする前に、今からやれる事をやるしかねーでしょ。35000人がスタジアムに来るクラブにしかできない事があるでしょ?
そして幸運にも、今年はタダで市場に出てる選手のメンツが凄いよ。大枚を叩いて買わなくてはならないレベルの選手が、わんさかタダで市場に出てるんだ。本当に今年はチャンスだよ。「今後」を見据えると同時に、ここから「今」をしっかり補強して欲しい。
何度も言うけど、サッカーチームは誰かがサボったら、仕事を怠ったら、あっという間に腐ってしまうものなんだから。



とまあ色々言ってきたけど、こういうのはこのエントリーで終わり。もう言わない。あとは勝夫しぇんしぇーオオシほしーの!!欲しい欲しい欲しいの!とかしか言いませんwwもうこっからは強化部の皆さんとサイフを管理してるフロントに託すよ。頼むよ。



選手のみんなには、とにかくお疲れ様。ありがとう。そして全員来年もここで戦ってね。
監督・スタッフにもお疲れ様。ありがとう。来年もよろしく。
フロントには、こっからの2ヶ月死ぬ気で頑張れ!!!!頼む!!!!
俺はガンバ戦と、あと書けなかった川崎戦と大分戦のレビューをさっさと書けwwwてか大分と川崎の試合ボロ負けだったし書きたくねーwwけど書かないと今シーズンコンプできないからな。がんばる!



んじゃ最後に偉大なる寺川能人が残してくれた言葉を。

もう少し上を目指してやっていかないといけないチーム。
残留が決まって、毎年ホッとしてるのではさびしいので、
来年からは、皆もっとやってくれると思います。