【プレビュー】09年第1節 FC東京戦@味スタ

07年の勝ち点51で6位。08年の勝ち点42で13位。
これが明日始まる09年シーズンの新潟が目指すべき目標の指針となると思う。もちろん、目指すべきは07年の成績以上だけど、リーグ戦は相対的なもので、08年に勝ち点51だったら8位という順位だったわけだ。だから、具体的な数字はなかなか出しにくいと思うんだけど、07年の勝ち点51ってのをまずラインとして考えるべきだろう。
07年の躍進は積極的な補強が主因、08年の低迷は補強・チーム編成の失敗が主因、って言えると思う。じゃあ今年は?って言ったら間違いなく「積極的な補強」を達成した年だろう。だとすれば、やっぱり狙うは勝ち点51のライン以上。今年のチームにはエクスキューズはもうないよ。躍進の一歩目だった07年を超えなくちゃいけないよ。
そして、タイトル奪取という題目。これまでナビスコは、過去にある程度実績のあるチームしか優勝できない大会だった。でも去年は目立った実績がない大分が戴冠したのだ。そう、この国のリーグ・カップは何が起こったって不思議じゃないんだ。その可能性を、どれだけポジティヴに捉えられるかだ。俺たちが信じない可能性が、叶う訳がないんだから。
勝つよ。07年のちょっと甘い記憶と、08年のけっこう苦い記憶。その二つを超越するんだよ。今年こそ勝負だぜ。




さて、開幕の相手はFC東京。まーたFC東京だw
今年の東京は基本的には去年のサッカーを継続していくと考えていいだろう。今年は就任1年目としての及第点を大きく超える成績を収めた城福カントクの哲学をブラッシュアップしていく年になんだと思う。
去年の彼らの(特に後半の)サッカーはカボレと石川をサイドに配置して、その両翼の突破力をスタート地点としてそこからのチーム全体の連動を重視する戦い方だった。
ただ、それはハマれば相当に凶悪な攻撃力をチームに与えることになるんだけど、それが封じられると途端にチームのバランスが崩れてしまうという諸刃の剣とも言える。俺は実際には観てないんだけど、去年の天皇杯鳥取の新潟×東京で、4-4-2のスタート時では新潟がペース握っていたのに、石川とカボレが両翼に配置された途端逆転を許したってのは、その最たる例だと思う。


で、俺はここをどう変えてくるんだろうって思って、実は2月7日に小平のFC東京の練習場で行われた水戸とのトレーニングマッチを観察してきたんだwwあそこ間違いなく俺以外FC東京サポだっただろうなwwwドMにはたまらんシチュエーションだったぜ!!
んで、あくまでその時点での状態で一番興味深かったのは、梶山の起用法について。
あの試合の1本目は4-4-2で、中盤から前はブルーノ・クアドロスと浅利(だっけな?w)のボランチに、サイドハーフに大竹と梶山、2トップがカボレと平山って形。
で、東京と言えばサイドアタック!と思っていたので、スタートポジションはサイドに配置された梶山がどういう動きをするか興味深く見てたんだけど、今年の彼の動きで顕著だったのは最初のサイドの位置から、どんどん中に入り込んでほとんどトップ下みたいな位置でプレーしてたって事。
これまで梶山といえば真ん中のプレーが多かったのはもちろんなんだけど、この試合で見せたような、守備時にはサイドに入ってチームの守備戦術をしっかり遂行しつつも、攻撃時にはギューっとダイアゴナルに真ん中に入ってきて攻撃に絡むって形は、ちょっと目新しさを感じたのだ。たぶん、これが去年の「サイド一辺倒に依存する」っていう悪癖に対する城福カントクの処方箋の一つなんだろう。


どうやらいろんな情報をまとめると、今年の東京のシステムはまず4-4-2で行くみたいなんで、あの日の形が結構参考になると思うんだけど、となると新潟の守備が気をつけなくてはならないのは、センターに入ってくる梶山の対処だと思う。
しかも今年の新潟は4-3-3。ご存じの通り、そして選手たち(特に勲)が皆口にするように、このシステムの一番のアキレス腱はバイタルエリアの守備を担当する選手が1枚しか配置されていないってことだ。これまでの新潟はそこに2枚置いてきたけど、今年は1枚でそこを担当することになる。
恐らく、この試合を大きく左右する要素の一つはここの攻防だろう。勲一人じゃなくて、その前のセンターハーフ2枚=マルシオ&松下がどうやって連携するか。そして勲の後ろのセンターバック2枚がどこまでそのエリアにまで足を運んで守備をするか。その連携が重要になるだろう。
というか個人的に、4-3-3って言うと3トップに目が行きがちだけど、どう考えてもこのシステムのキモは中盤3人の守備の仕方だと思う。4-3-3って守備に関してはほぼ4-5-1になるパターンがほとんどだと思うんだよね。つまりウイング2枚が守備では下がってサイドバックと一緒に2段構えの守備をするって形。4-4-2のサイドの守備と同じだよね。多分、今年の新潟もそうだと思うんだけど。
となるとあとは真ん中をどうやって守るかってのに焦点が絞られるんで、ソコこそが4-3-3を敷くチームの、一番のカラー・個性が出るところだと思うんだよね。
で、この4-3-3お披露目の1試合目から、この中盤の守備っていう一番のキモ、キーポイントがいきなり相手の一番のキープレイヤーに対してどう機能するかってのが焦点になるわけだ。これは熱いぞ〜www勲、マルシオ、松下、そして千代と永田さん!!あなたたちがキャンプで何を達成してきたかを、存分に見届けさせていただきますよ!!そしてその勝負に勝てれば、大きく勝利に近づくのは間違いないはず。期待してるよー!!!!



ただそれでも、やっぱりFC東京とやるなら焦点として絶対に外せないのはサイドの攻防だろう。
今年の新潟の刷新された攻撃を考えたときに、4-3-3で真ん中のオオシという絶対的なポストプレイヤーがいて、その後ろにマルシオと松下っていう新潟で最強の鉄砲玉が控えてるって事を考えると、センターからの攻撃の充実が期待されるのは当然なんだけど、やっぱりこのウイングを配置するシステムで戦うって事、そして絶対に変わることがないであろう淳さんのフィロソフィーを考えれば、サイドでどれだけ起点と数的優位の状況を作れるかってのが今年もテーマになるだろう。
4-4-2の去年はサイドハーフサイドバックがその役割を一手に引き受けていたけど、今年はウイング、サイドバック、そしてセンターハーフが複雑に絡んでそのタスクを遂行していくことになる。でも考え方は同じ。起点と数的優位の状況をどうやって作っていくかってことだ。
そしてFC東京というチームの城福カントクになってからの、・・・いやその前からだな。FC東京の伝統と言えば、まさにこの「起点と数的優位の状況」を作ることを大きな題目としてるって事。FC東京と対戦するって事は、その主導権争いをするって事とイコールだ。
つまりここでも、今年の新システム=4-3-3のキーポイントが相手のキーポイントにガチンコで対峙するってことだ。いやーやっぱ熱いわ、この試合ww考えれば考えるほど開幕戦がFC東京って凄い巡りあわせって気がするww


まあともかく、「サイドでの争いに負けない」って事は90分間、一時たりとも忘れちゃダメだろう。先日の水戸戦でもそうだけど、やっぱり東京はサイドに起点が作れると一気に連動して攻撃の威力がアップする。なのでそこを分断することが重要。受け身にならず、能動的に積極的にこっちから攻めていく。支配していく。この気概こそが不可欠だと思う。
ああ、そうそう。淳さんはこの試合に向けて守備練習で、重要なこととして「相手のリズムを壊す」って事を重視してたらしいけど、まさにそれ!相手がサイドで起点を作って一気に連動してリズムに乗るのを、サイドを潰すことで防いでしまうのだ。それが出来れば間違いなく勝ち点3は見えてくる。



で、相手の予想メンバーを見ると、塩田、石川がどうやらアウト。佐原、中村北斗が微妙って事らしい。ここで一番の注目は佐原の出場の可否だと思う。仮に佐原が出てきたら以下の話は忘れていいw
佐原の代わりになるのは今年水戸から入った平松だと思われる。で、この平松って選手はスピードがウリって触れ込みなんだけど、俺が思うに、彼の長所はポジショニングや身長を感じさせない空中戦のうまさ。弱点は、実は相手とスピード勝負で並走した時の対応のマズさじゃねーかと思うんだよね。先日の水戸戦や、去年の水戸の再放送観て感じたんだけど。
となると、彼と新潟の最速コンビ=貴章とペドロ・ジュニオールが、よーいどん!の走りあいを挑めるシチュエーションを作れたら面白いと思う。なんせ矢野貴章という選手はこの「相手と並走してゴリゴリ突き進む」ってプレーに関しては岩政や中澤祐二に平気で勝っちゃう男なのだ。是非ともその勝負のシーンを作ってほしい。
そのためには、サイドバックに対してプレッシャーを掛けた結果、センターバックがそのフォローに回らざるを得なくなって引っ張り出されちゃう、ってシーンを作って行きたい。そうやっておびき寄せておびき寄せておびき寄せて、かけっこをする距離とスペースを作って、よーいどん!!!ってイメージw
まあ、それはあくまで考えうる可能性のひとつだけど、要は攻撃を繰り返して相手の組織を壊せれば、そういう「貴章と平松のよーいどん!」のシチュエーションは絶対生まれるはず。



ということで、久々に書いたら見事長文病が発病してたwwまとめると
・サイドからセンターに入ってくる梶山の対処が重要。真ん中の勲を中心に、マルシオ、松下、千代&永田さんのセンターラインが彼をどう潰すか。
・サイド!サイド!サイド!!サイドにおける起点と数的優位の状況の主導権争いに勝つことが、イコールこの試合の勝利
・平松と貴章がよーいどん!で走るシチュエーション観たいなー

って事で。




さあ、今年は07年の躍進を推し進める年か、それとも08年の衰退を引きずる年か。勝負だよ。
サッカーチームは誰かがサボったらあっという間に腐っちゃうモノ。今年のフロントは頑張った。選手・スタッフは今年も当然頑張るに決まってる。となると、後は俺達サポーターだよ。
俺たちだけがこのチームの可能性を矮小化させたり、過小評価したり、冷笑的になってしまうのだけは、絶対にしちゃいけない。評論家の評価なんて知った事じゃない。このチームに声援を送るのは、評論家じゃなくて俺達なんだから。


さあ!!!勝つよ!まずはこの試合絶対モノにするよ!!!この勝利を今年の躍進の一歩目にするぞおっらああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!