【プレビュー】10年第16節 FC東京戦@スワン

前節鹿島戦は素晴らしかった。本当にファインゲームだった。だけど、そこでいい形で手に入れた勇気に満ちた引き分けを、しっかり価値のあるものにするンはこの試合の勝ちが絶対に必要。ここで止まっちゃ意味がないんだよ!!勝つぜ!!


さて東京だ。結論から言ってしまおう。彼らの弱点はビルドアップの拙さと、ボランチとDFの関係のマズさだ。
最近の東京で本当に顕著なのは「こんなに下手だっけ?」って首をかしげたくなるような、そんなビルドアップの拙さ。多分、その理由は両サイドバックが丸々変わってしまったのと、CBとボランチの構成がここにきて変わってしまった事。それと梶山の単純な不調と、大黒とリカルジーニョという、タイプ的にビルドアップに貢献する類の選手じゃない2人が2トップをやってる、ってのが主な原因になるのだろう。
そこで狙うはそのビルドアップにエラーを起こさせて高い位置でボールを奪ってからの速攻だ。となればお手本は間違いなく前節の鹿島戦。トップがセンターバックに対してパスコースを消す献身的なチェイスをして、その後ろで連動して中盤のセンターとサイドが動いてプレスをかける。
ただし、このキッツイ連戦と真夏の気候ではそれを90分続けるのは絶対に無理なので、これまた鹿島戦のようにミシェウ、マルシオ、ヨンチョル、両サイドバックあたりで起点を作る攻撃的なポゼッションを繰り出す、っていうのを織り交ぜて体力をセーブしながら、勝負所では強烈なプレスをかけていく、っていう試合後者ぶりを発揮したい。この試合では4-3-3じゃなくて、4-4-2に戻すんじゃないかな、とは思うけど、どちらでもその基本はブレずに戦うべきだろうね。セレッソ戦と仙台戦の前半のように、中盤の高いポイントでプレスが掛からない状態で試合に入るのだけは絶対に避けたい。あれは完全に反面教師だ。
そしてそういうビルドアップがイマイチなチームと言うのは、得てしてそのビルドアップを奪われた時のリスクマネージメントとポジション取りに問題を抱えているもの。要は後ろの組織とポジション取りの約束が出来ていないって事だからね。
最近の東京はここ4試合で6失点。ましてや前節磐田戦なんかは1失点で本当にラッキー(あと権田が神がかっていた)という散々な試合だった事からも分かるように、守備に問題を抱えている。それはひとえにボランチとDFラインの関係がバラバラでスペースをボコボコ作ってしまい、逆襲を食らった時に簡単にそのスペースを使われてしまっているからだろう。まーこれもメンバーが変わってる影響が大きいと思うんだけどね。サイドバックの戻り方もぎくしゃくしてるし(特に中村北斗はとっても怪しい)、ボランチ2枚が無意味に横に並んでしまって前後にスペースを作ってしまう事も多い。特にDFとボランチの間のバイタルエリア。最近の東京はそこに嘘みたいにスペースを作る事が多いのだ。
となればもうここを狙わない手はないだろう。攻撃に移り変わったらその位置を主戦場とするマルシオミシェウが、真っ先にそのスペースに飛び込んでいけば、相当危険で効果的な攻撃が繰り出せるはず。だからこの試合こそ4-3-3で行ったら面白そうなんだけど、どうかねえ?


逆に最近の東京は5試合で11得点と、攻撃に関しては非常に好調。これについては中断期間前後で徹底的なショートカウンターの形と、大黒とリカルジーニョの2トップの使い方をトレーニングしてきたってのが奏功してるのだろう。特にリカルジーニョが、彼の得意な形である左サイドに流れて起点となるプレーに自信を持って勝てているのが大きいと思う。実際、東京と対戦した湘南の反町監督はここを徹底的にケアしてきたしね。
それに加え、東京の元々の特長である徹底的なサイドアタックを考えれば、守備面での大きなポイントはサイドでどうやって守備を構築するか、って所だろう。これも前節の鹿島戦がヒントになると思うけど、鹿島戦のようにサイドバックとその前のアタッカーが適切な距離感を取ってスペースを埋め、かつ積極的に前への推進力を見せて押し込んでいくことが必要だろう。特に大伍とマルシオor貴章の右サイドは大忙しになるはず。でもあれでしょ、松下の特長ならよく分かってるから大丈夫だよね。あ、大伍は知らないっけ。でもまあどうにかしてくれwwま、とりあえずわんちゃんは後ろから来たボールをトラップするのが物凄く苦手だってのはみんな知ってるはずなので、そういうボールが来たらガッツリ狩ってカウンターに繋げて行きたい。
結局、大黒の真ん中でのこれぞストライカームーヴ!!な駆け引きが生きるのも、サイドから良質のクロスが入って来てこそ。なのでサイドでの展開に対して機能不全を起こさせることが重要だろう。
あ、それとセットプレーはもう言うまでもないよね。松下は相変わらずいいのを蹴ってくる。最近セットプレーの守備がとっても怪しいので、ここだけは万全の準備をして臨みたい。



と言うわけで勝つしかないぜ。まだまだ止まらねーよ!!ここで勝てば一気に上位の尻尾が見えてくる。それ絶対に掴むぜ。んじゃ東京倒してさらにジャンプアップだおっらあああああああああああ!!!!!!!!